読書

　最近は、読書量が減っているのですが、久しぶりに一気読みしました。

新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)

　去年、ＮＨＫ大河ドラマが好評でしたね。母が、その大河ドラマが始まったときに、読みたいから本屋で探してきて！と言うので購入した本です。ドラマは観てなかったし、妙に流行みたいになっちゃって盛り上がっていたので、なんだかそんなときに読むのもイヤ、という天邪鬼ぶりを発揮して、今頃になって読みました。
　たしかに篤姫自身の才気というのもありますが、時代の大きな流れ・転換期だったということもあるでしょう。実に怒涛の人生を生きた女性ですね。篤姫を礼賛する感じの小説なので、逆に皇女和宮が頼りなく描かれており、たしかにそういう見方もあるが鵜呑みには出来ないな、という感想です。そこまで意地にならなくても･･･と思う場面も多々あり。ただ、歴史小説なだけに膨大な資料を基に書かれているんでしょうから、やはり篤姫という人は、毅然と筋を通す立派な女性だったのでしょう。
　宮尾先生の文章は、なんだか引き込まれます。それに、テレビドラマ化されても面白いんだよね。以前、やはりドラマ化されたものを何となしに見ていて、思わず最後まで見ちゃった覚えが･･･。