そんなこと言われても

 ここのところ、母が足腰弱ってしまって、買出しは私一人で行ってます。自分一人だと、かえって自分のペースでさっさと店内を回れて良いのです。
 買い物は、メモに書き出していますが、書き忘れるとそのまま買い忘れる。食器用洗剤を買うの忘れて、今日もちょっと出かけました。
「買い忘れがあったから、出かけてくるよー。」
「じゃあ、ついでにアレとコレもお願い。」
いつものヤオコーじゃなくて、K薬局まで足を伸ばしました。会社帰りに寄る方がいいかな、と思わないでもなかったけど、まぁどうせヒマだし。ついでに化粧品も見たいし。クレンジングシートが終わっちゃったから買いたいし。
 で、買い物を済ませて車に積んでいるとき、隣の車にお母さんとおぼしき女性と、男女それぞれ一人ずつのチビちゃん。いたずら盛りのチビちゃんは、それでも健気に買い物の袋を運んでお手伝い。えらいじゃん、って何気に見ていたら、お母さんとおぼしき女性は妙にイライラしていたみたいで、
「ちょっとぉ、いい加減に言うこと聞いてよね!私一人で面倒見てるんだからさ!」
なんて二人に向かって怒鳴りつけていて、なんかイヤーな感じでした。そりゃ、チビだもの、店内をチョロチョロして落ち着き無かったりするかもね。でも、荷物運んだりしてお手伝いもしてるじゃないの。頼めば言うこと聞いてくれるんだったら、最初からちゃんと言って聞かせたらどうなんだろう。お買い物のとき、一人で走っちゃうと他の客とぶつかったりしてケガするかもしれないし、変な人に連れて行かれるかもしれないからママの側を離れちゃダメ。それより、ママのお買い物のお手伝いをしてちょうだい。
 私の記憶では、私の母は買い物に私を連れているときは、言うこと聞いてたら最後に好きなお菓子を1個買ってくれてました。モノで釣るのはどうよ、って言う人いるかもしれないけど、でもまぁお菓子の力は絶大よね。小学生くらいになると、母が買い物している間、途中からお菓子のコーナーで今日のお菓子を吟味しているのが常でした。さらに大きくなると、本を立ち読みとかになるんだけども。
 ま、方法はともかくとして、自分のイライラをそのまま子供にぶつけるのはどうかと思いましたですよ。