花梨

 前にも書いてると思いますが、花梨はわりと近所のMさん宅で生まれて、運命の出会いがあって我が家に貰われてきました。Mさんたちは、
「たじんこさんちに、うちの子犬をあげることになったんだけど、どんな人かしら。」
と、密かに聞き込み調査をし、
「ああ、たじんこさんちなら大丈夫。動物は大事にする人よ。」
というご近所さんの証言により、無事に花梨を譲ってもらえたのです。それに、近所だとどんな飼い方してるか目が届きやすいということもあって、安心したらしい。最初、その話を聞いたときに、
「いくらなんでも神経質だなぁ。」
と思ったものです。でも、今になってみると分かる。可愛い我が愛犬が生んだ子犬、信用できない人になんて渡せない。私、自分が犬が好きで、飼ったからにはちゃんと面倒を最後まで見るわーってのが当たり前だと思っていたし、犬に限らず動物飼うってことは、それなりにお金かかるし、それがイヤだと思うなら最初から動物なんか飼わなきゃいいんだ、って考えてたけど、世の中にはそうじゃない人もたくさんいて、だから保健所に持ち込まれる犬猫の数がすごいんだ。お気軽に保健所に犬猫を持ち込むやつは、一緒にガス室入れ!
 あ、話がそれちゃった。で、久しぶりに、そのMさんご夫婦に、花梨の散歩中に行きあいました。
「あらぁ、まだ元気にしてたのね!」
「ちゃんと歩いてる!」
 花梨は、生まれたとき4匹兄弟姉妹だったのですが、残り3匹は、皆もうあの世に引っ越したそうです。ちょっと寂しいな。ママ犬も短命だったしねぇ・・・。パパ犬は、元々がヨボヨボの老犬だったけど。
 歳をとって、体のアチコチにガタが来て、若いときとはさすがに違うけれど、でもまだ散歩は大好きだし、ご飯もちゃんと食べてるし・・・。まだまだ長生きしてもらわないと。よろしくお願いしますよ、花梨。