夏休み

 夏休みの思い出。
 小学生のときは、毎年、宿題が面倒だったなぁ。ポスターとか書くの、苦手で。あと、自由研究みたいなのも、キライでしたねぇ。なぜか、うちの親は毎日の天気と気温と湿度を記録しろとか言って、強制されてました。何の意味があったんだか。
 中学生になると、部活ね。吹奏楽部でした。でも、通常は徒歩通学のところ、夏休みだけは自転車通学が認められたので、それは良かったかな。歩くと30分かかってましたから。夏休みの間に、吹奏楽の大会があって、そのために集中して練習してました。ま、入賞することはなかったですけど。
 そして、高校になると、夏休みは予備校の夏期講習に行ってました。受験に備えてのことで、ビンボーなのに母親が絶対に行け!って言うもんだから、渋々行ってました。今もそうだけど、このときは自分の人生をどうしたいのかということが、全く分からなくて、毎日低迷してました。今にして思うと、とりあえず勉強してそれなりの成績を維持するというか、成績が向上させてれば、選択肢も増えてたのにね。そして、予備校はなぜかガンガンに冷房が効いていて、大抵、夏期講習の期間が終わる頃には体調を崩してました。
 大学生になると、夏は和菓子屋のアルバイトがお盆の期間以外はお呼びがかからないので、ヒマしてました。ある意味、一番のんきだったです。が、4年生のときは就職活動で中々就職が決まらず、家に帰れば母がピリピリしてるし、やっぱり良い思い出が無い。
 社会人になると、お盆休みは本当に少ないんだけど、最近では、あまり休みが無くてもいいかな、くらいに思えてきました。土日が休めるから、別に連休がなくてもいいや。
 そして、夏休みのイメージは、横溝正史。横溝原作の金田一シリーズの映画とか、夏休みに放送されてるのを熱心に観てました。
 ネガティブな思い出ばっかり書いたけど、比較的楽しい思い出があるのも、夏休み。今までの人生(?)で一番印象に残っている広島旅行は、父親が病気で、夏休みでも遠出なんて縁が無かった私に、伯母が伯父の実家へ連れてってくれたのでした。この伯母は東京在住で、夏休みになると私を泊めてくれてました。ほら、小学生の夏休みは、『家族で海へ行きました』だの『山でキャンプしました』だの、ちょっとイベントっぽいことが必要になるじゃないですか。今にして思うと性格があまりよろしくない幼馴染が、私が夏にどこにも連れて行ってもらえないのを知っていて、毎年海へ行っただの花火見ただの自慢しやがってて、それもシャクに触るわけで。
 そういえば、長兄も一緒に行ったことがあったです。あの時は、博物館とか色々連れて行ってもらった。従姉妹も一緒に東京タワーとか見たような・・・。従姉妹には、たまに会うと、未だに当時の話を持ち出されて、
「Y君(長兄のこと)は、すごくよく面倒見るんでビックリしたよー。」
と言われます。交通博物館だったかな?そんなところにも行った記憶があります。あれは、長兄が行きたかったんじゃないのか・・・?
 で、今年の夏休みは、『英語漬け』と『鬼平犯科帳』で決まりだ。