読み終わった

細川ガラシャ夫人(上) (新潮文庫)

細川ガラシャ夫人(上) (新潮文庫)

 上下読み終えました。私、授業中はボヘーとしていたので、ちっとも記憶に無かったので、このガラシャ夫人というのはキリシタン迫害で自害したと勝手に思ってました。戦国時代から江戸時代になるまで、キリスト教が日本国内に広まり、権力者が受け入れたり拒絶したり、短い期間にめまぐるしく状況が変化していたのですね。
 織田信長は、キリスト教を受け入れ、保護していたようですが、彼自身が信者になったわけではなく、新しい文化にあまりアレルギーが無かったことと、キリスト教より権力を持ってしまった仏門(お寺ですかね)の方が目の敵だったことなど、他の要因が大きく関与しているようです。なにしろ、急に何を言い出すか分かったものではない信長なので、もし彼が明智光秀の謀反で倒れることなく、生きながらえていたら、急にキリスト教を弾圧していたかもわかりません。歴史にIFは意味が無いですけどね。
 明智の娘である玉は、洗礼を受けてガラシャになるわけですが、太閤秀吉の死後、覇権争いが起こった中で、敵の人質に取られないように、しかしキリシタンなので自害するわけにもいかないので、味方に殺してもらうっていう・・・。武士の世界はややこしいのであります。
 さて、次は、これを読みます。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

 前から読破したいと思っている山崎豊子センセイの作品です。しばらく読書から離れていた時期に、
「いきなり5巻は読みきる自信が無いなぁ。」
と思っていたのですが、鬼平シリーズを読んだ今となっては、チョロイぜ!
 映画化も決まったそうで、そちらもちょっと気になるところ。