読書中
- 作者: 渡辺淳一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/09/18
- メディア: 文庫
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前半は、おぼこい(死語?)霧子に、秋葉が色々と教えつつ、自分好みの女性に育て上げていくのですが、下巻になるとついに霧子はアンティークショップを開店することに。といっても、銀座の店を止めるように秋葉に言われて以来、自分で働くことはせずに(だって秋葉が働くなって言うし)、金銭的なことは全て秋葉にお願いしていたわけですから、
「私、アンティークのお店をやってみたいのです。」
なんて言ったって、自分で開店資金などを用意できるわけがない。結局、2千万以上の金を全て秋葉が出してやるわけです。その後も、店が赤字だとか、仕入れの金が足りないと言っては秋葉に泣きつく。ついに秋葉は蓄えを全て吐き出し、銀行からお金を借りるところまで・・・。
この本を初めて読んだときは、高校生か大学生のときで、
「美人だとここまでしてもらえるのね、得ねぇ。」
って羨ましかったけど、年齢を重ねた今になって、
「この女、何考えとんねん。イチからジュウまで男に頼りっぱなしやんけ。」
と腹が立って、あんまり読書が進みません・・・。
もっとも、霧子をそういうふうにしたのは秋葉のおっさんなので、秋葉にしてみたら本望なんでしょうけど。
というか、小説に腹を立てても仕方ないんじゃないかしらねぇ。