まだ続く検診ネタ

 健康診断、検査自体は婦人科検診ほどイヤじゃないけど、その後が困るっていうやつに、バリウムがあります。バリウム飲んで、台の上でゴロゴロするのは、まぁ大変だけど(だって微妙に斜めの体勢で踏ん張るって、ちょっと大変だもん)、別に痛くも痒くもないのでね。今回は、わりとイケメンの検査技師で、台の上でゴロゴロしながら、
「このヒト、結構モテるのかなぁ。でも、話し方からすると、モテを鼻にかけて自慢するタイプじゃなさそう。いやいや、ヒトはそんな簡単に表面から分かるもんじゃない。・・・おっと、この横のモニターに映っているのは私の胃袋じゃないか?裸見られるのと、胃袋見られるのと、どっちが恥ずかしいかなぁ・・・。しかし、私の胃袋は妙に大きくないか?それにしても同じような画像をバシャバシャ撮影して、そんなに必要なのかねぇ。いっそ、今の時代、動画で全部残しておいたらどうだろう。それにしても、胃の検査といえば、『白い巨塔』の財前先生だよな。第一外科のホープだよ。どうせなら、財前先生みたいなヒトにガンの手術してもらいたい。鮮やかなメス捌き!」
 ところで、このバリウム検査は、途中で機械で胃袋の辺りをグイグイ押しながら撮影するんですが、このグイグイ押されるのがとっても辛くて、どうも私はすんごい形相をしていたようで、全部終わってから、検査技師のお兄さんに
「グイグイ押して、すみませんでした。」
って2回くらい言われました。そ、そんなに怒った顔してた?確かに押されてるときは、
「ぐええええ!コンチクショー!」
って思ったけど。
 でさ、問題は、この先なんですよ。バリウムを速やかに体外に排出させるために、下剤を飲むんですけど、どうも私はこの薬と相性が悪い。すっごくお腹が痛くなる。けど、下剤を飲まないわけにもいかない。バリウム液が残ってると、大変なことになるらしいので。
 今まで、お昼過ぎに大変お腹が痛くなり、ウエエエンと泣きながらトイレに篭っていたことが多かったのですが、今回は妙に穏やかな効き方で、
「おお、私の腸も、ついに4回目にして慣れたか。」
って勘違いしていたら、夜中に来た。波が来た。ビッグ・ウェーブが来たよ。ザッパーン!
 お風呂入る前にも、お腹に不穏な気配がして、しかし何とかその波を乗り越えて早めに就寝した私。しかし、夜中にいきなり襲ってくる腹痛。
「こっ、コンニャロー。何も夜中に来なくたっていいだろ!」
って、マジで泣きそうになりながらトイレに駆け込みました。風邪を引きなおしたら、一体誰を恨めばいいんだ。すっかり冷え切った体を布団に潜り込ませ、ゆたんぽを抱えて、再び就寝。
 おかげで今朝の目覚めの悪いことと言ったら。もうバリウムも嫌いだ!