読書

 最近、本を読みたいモードに突入したのであります。

新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)

新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)

 藤枝梅安シリーズを大人買いして、せっせと読んでいるのですが、しかし今日ご紹介するのは、また別の本。
知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)

知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書)

 NHKの週間こどもニュースという番組の「お父さん」役としてお茶の間の御馴染みとなり、今はフリージャーナリストとなった池上彰さんの著書です。知らないと恥をかく・・・と言われると、知らないことばかりで恥のかきっぱなしな私ですが、知らないことは知らないもんねーと開き直って、知らなきゃ今からでも勉強したら良いじゃない!と、今読んでいるところです。
 テレビで池上さんが解説しているのを見ていると、とっても分かりやすい。難解な言葉を使わず、的確な例えや図や模型でもって、説明してくれるからだと思います。
 それにしても、池上さんって、どうしてこんなに分かりやすく説明できるのかなー?どんな勉強あるいは情報収集をしているんだろう?
 それを知りたいアナタ(私)は、これこれ。
<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)

<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)

 この本は、『相手に「伝わる」話し方』と『わかりやすく<伝える>技術』という本とで三部作となっているのですが、パラパラっと冒頭部分を読んで、一番興味ある部分がこれだな、と思ったので、とりあえずこの一冊に絞りました。あとで、他の2冊も読もうとは思ってます。
 最近、他の人がどんな勉強方法をしているのか、ということが妙に気になるのです。というか、学生時代もそうでした。高校時代、数学が得意だったSさん。隣の席にいて、ホンワカした雰囲気で皆に好かれてました。で、そのホンワカした雰囲気で、スラスラスラーと数学の問題を解いていました。数学が苦手でどうしようもなかった私は、隣の席だったのをイイコトに年中彼女のノートを覗き込んで、ノートの取り方なんかを真似させてもらってました。というか、勝手に真似してました。真似しただけでは、数学の点数は伸びなかったけど、そりゃ当たり前です。大学に入って、最初に友達になったTちゃん。彼女もノートの取り方がとても丁寧でした。隣の席に座っているのをイイコトに(お前はそればっかりだな)、ノートの取り方を真似してました。さりげなく予習復習してるんだものね。彼女も頭良かった!私と同じ大学に入学したのは間違いだったと思うくらい。ちなみに彼女はトップで卒業してました。やっぱりな。
 学校の勉強というのは、まず教科書という指針があったわけですが、社会人になると教科書なんて無い。必要な勉強も、それぞれが目指すところや仕事の内容によって異なってくる。ますます混迷するわけです。おまけに私ってば、勉強キライだしよぉ。勉強しなくちゃ、ということは分かっているのに、すぐ漫画読んじゃったりするしよぉ。ダメ人間の典型ね。
 おっと話が逸れましたが、しかし優秀な人の勉強方法を真似することが、まったくムダかというと、そんなことは無い!と思うのです。色々と真似する中で、自分に合った方法を確立していけば良いのです。あとは、どうやってサボらないようにするか、という根本的な大問題が残るわけだ・・・。で、池上さんは、特別な情報源を持っているわけじゃなくて、新聞や週刊誌などの雑誌、それにインターネットという、一般的な媒体から情報を得ているのです。その代わり、仕事柄ということもあるのでしょうけど、新聞は何誌も読むし、雑誌だって何冊も買うし、とにかく膨大な量の情報を捌いて、必要なものを得ているのだそうです。そして、得た情報を分析していく。この分析を徹底的にする、噛み砕いて理解して自分のものにすることで、あの分かりやすい解説が生まれていくのですね。トヨタ(だったと思う)では、自分の仕事に対して、何故これが必要か?何故?何故?というのを5回くらい繰り返すと聞いた事があります。漫然と与えられた仕事をこなすのではなく、どうして自分がこの仕事をしているのか、という意味を自分なりに噛み砕いて、仕事全体の流れにおける自分の立ち位置を明確にすることによって、目的意識を強く持つことが狙いです。確かに、こんなことやって何になるのかなーと思いながらボヘーと仕事するのと、私の仕事はここでこういう役に立つのだ!と思いながら仕事するのとでは、大違いですもんね。
 で、徹底的に情報を分析し、現状を把握できると、先の見通しも立てられる。そこでこの本。
見通す力 (生活人新書)

見通す力 (生活人新書)

 勉強方法というか情報収集と分析の手法についての記述内容は、先に紹介した本と重複しますが、こちらは更に一歩進んで先の見通しを立ててみよう、という本です。先の見通しが必要なのはジャーナリストの世界だけじゃなくて、他の仕事でも自分がかかわる業界がどんな方向に向かっていて、将来はどうなるのか、という予測を立てるのは大事なことです。やみくもに予想してもムダなので、やはり確実に見通しを立てるには、現状をいかに正しく分析できるか、ということだと思います。あと、池上さんが紹介している事例には、まったく関係ないように思える情報から、その背後にある大きな事象を読み取ることもあって、そういうことが出来るのも日頃の努力の賜物なんでしょうね。
 全部を真似するのは出来ないかもしれないけど、まずは自分でテーマを決めて(例えば、中国について理解を深めようとかね)、情報収集することから始めてみようかなーなんて思っています。
 と、いうようなことを、今度の水曜日にある、所属部門の朝礼の一口メモで話そうかと思ってますが、どうでしょうね。お、面白くない・・・?いやー、今度から、部員が交代で部門の朝礼の後に、ちょこっと話をすることになって、次が私の当番なんすよね。テーマは何でも良いっていうんだけど、しかしまとまった話を皆の前でするなんて初めてじゃないか?こういうのは、結婚式のスピーチと同じで、あんまり長すぎないほうが良いんだよね・・・ブツブツブツ。