花梨

 甘えん坊将軍(花梨のことです)は、昨夜は
「母ちゃんと寝るのー。」
と珍しく母の布団の上で寝ていたものの、夜中にはいつもの自分の寝床に戻ってました。そして朝になったら散歩の催促ですよ。1週間たっても、そういうところは忘れてないらしい。アタマはまだボケてないようです。
 さて、このたびお世話になったK動物病院の先生は、花梨にとっては初めてお会いする先生なんですが、私と母は以前にも猫を飼っていたときにお世話になったことがあるのです。当時は、場所がちょっと遠かったの。でも、今みたいに動物病院なんて、あちこち無かったのです。
 花梨を飼い始めてすぐ、かかりつけの病院をどうするかというときに、当時は今より母が元気で歩き回れたこともあって、一番近くにあるA動物病院にしました。といっても、年に1回の健康診断に、狂犬病予防と混合ワクチンの接種、たまぁに体調を崩したときにお世話になるくらいでした。が、花梨の乳腺腫瘍が見つかったときに、そのA動物病院の先生の話がどうにも納得できず(特に母が納得しなかった)、近所の方に紹介してもらって、M動物病院に行ったのです。病状に関する話は、A病院の話は間違ってないということだったのですが、手術ウンヌンにかんする方針については違っていて、母の主張のもと、M病院にお世話になることになったのです。M病院にかかる前に、K病院もちょうど今の場所(つまり我が家に近いところ)に引っ越して開院していたので、そちらにかかることもチラっと話に出たのですが、実はK病院は、すっごく高いんです。値段だけで決めることではないけど・・・どうしようかねぇ、と迷っているうちに結局M病院に。
 今回は、緊急事態だったので、可能な限り急患を診てくれるK病院に駆け込んでしまったわけで・・・。本来だったら、あんまり病院を変えるのは望ましくない。やむをえない事情がある場合は、別ですけどね。犬にだって個体差があるし、やはり子犬のときからずっと立ち会って診察してきたからこそ分かってくることもあるわけです。犬は自分で病院を選べるわけじゃないから、そこは飼い主として、責任があるわけです。
 でもさ、高いには高いだけの理由があるよ。K病院は、先生を含めてスタッフが8人居て、多分、時間差勤務で長い時間をカバーしているみたい。設備も充実していて、ペットの診療だけでなく、ペットホテルやトリミングもやってます。スタッフがそれだけいても、ちゃんと情報を共有できているみたいで、花梨の入院中に面会行って話していても、どのスタッフもちゃんと答えてくれる。ということは、ちゃんと引継ぎした上で、皆で花梨の世話をしていてくれたんだろうなぁ、と分かるわけです。
 今までの先生も我慢できないほどイヤ!というわけじゃないので、なんかここでかかりつけを変えるのにも、人間側は色々考えるところがあるんですけどねぇ・・・。でも花梨はもう老犬で、今後も色々とあるだろうし、とにかく今の貧血がちゃんと治るまでは、K病院にお世話になるつもりです。面倒なことは後で考えよう〜。