花梨

 花梨がまた入院しました・・・、しかも前回と同じ症状で。
 昨夜、というか12時過ぎていたので今日のことなんですが、たまたま私の眠りが浅かったんですが、廊下でゴトンという音が聞こえたんです。瞬間的に
「花梨だ!」
と思って、飛び起きて廊下を見たら、案の定花梨がうずくまっていて・・・。駆け寄ると、周りに血が。一旦花梨の傍に寄ると、一応意識はあるみたいだけど、グッタリしている。一旦部屋に戻って、隣の部屋の母を叩き起こし、また花梨のところへ。母も起きてきて、とにかく花梨を抱っこしてもらって、その間にどれだけ出血しているのか周りを確認。前回よりはまだ出血量が少ないみたいだけど、前回はかなりの量を飲んでしまっていたようだから、油断できない。花梨の体が冷えないように毛布でくるんで、家中の電気をつけて回り、ストーブもつけて。携帯を持って、獣医さんに電話をかける。母が、いくらなんでも時間が非常識すぎる(夜中の2時でした)と言うし、電話がつながらないので一旦切る。パジャマで玄関先のところで花梨を抱っこしていた母が寒いというので(そりゃそうだ)、花梨の抱っこを交代して、花梨を茶の間のストーブ前に移動。また携帯で電話をかける。こうなったら迷惑だろうが何だろうが、しつこく電話するんだ、と決意を固める。このまま朝を待っていたら、花梨が本当にヤバイ。前回は様子を見ているうちに対処が遅くなった。今回はとことんまで粘るよ!と思ったら、電話がつながった!先生の奥様が出てくれた。確認するから待って欲しい・携帯に折り返すと言われて、一旦電話を切る。花梨が少し元気になって、抱っこはイヤだと暴れて逃げ出す。が、動きが鈍い。ダラダラ出ていた血が少し止まったように思える。と、携帯が鳴り出す。奥様が、先生を起こしてくれて、これから来てもいいと仰ってくださったので、車をすぐに出す。
 獣医さんは、家から近いけど、国道沿いなので、夜中でも多少の交通量はある。が、車で交差点にさしかかると、青に変わるということが2回続いて(もう1箇所の信号は、車が来ないことを確認しながら、信号無視しました)、かなり早く着けた。
 先生に花梨を託して帰宅。また処置が終わったら、結果がどうであれ電話を貰うことにしたので、そのまま待機する。前回が手術に2時間かかったように記憶しているので、少し眠ろうかと思ったが、眠れるわけがない。体を横にしつつも携帯を握り締めて連絡を待つ。やはり2時間前後たった4時過ぎに、携帯に連絡が入って、処置が終わったと告げられる。今回はかなり歯を抜いたのと、少し麻酔が覚めてアタマを持ち上げるくらいになったとのこと。お礼を申し上げて、電話を切り、一応ちゃんと布団に入る。中々寝付けなくて5時すぎに少しトロトロっとして、6時半に起きる。
 前回のときは、なぜか涙が止まらなくて大変だったのに、今回は割りと冷静な自分がいました。自分の、たいした根拠もない考えだけど、花梨は今回も絶対に助かる!という気持ちが強くて、それはきっと、前回も麻酔かけて大丈夫だったことと、出血量が見た目には前回より少なかったこと、花梨のぐったり加減も前回よりはマシだったこと、何より前回と同じ過ちというか反省を繰り返したくなかったこと。本当に偶然だけど、2時という非常識もいいところの時間に電話して、たまたま入院していた動物のために奥さんが自宅ではなくて病院で仮眠を取っていたこと、そのおかげで電話に出てもらえたこと、さっきも書いたけど信号がするりと青に変わって、ほぼノンストップで病院に着けたこと、そんなことが重なっていたから、まだ花梨は神様が味方してくれている、と妙に虫のいい考えが浮かんでいました。
 午前中に母が再度病院に行ったら、まだ面会は出来ないといわれて、そこがちょっと前回とは違うので気がかりですが(そのため、私も会社の帰りに寄るのはやめました)、でも前回は夜の7時あたりで手術していたから、今回は麻酔が覚める時間が充分じゃないとも考えられるし。
 最近、わりと調子良かっただけに、今回のことは予想外のアクシデントでしたが、今回の私は強気で参ります。おー!