怒号

 いやもう、最近の小太郎さんときたら体はちょっと大きくなって力はついてくるし、知恵はついてくるし、イタズラが日々激しさを増してきて・・・。
 分かってたはずなのに、どうして私はビーグル飼っちゃったのかしらねぇ?自業自得っていう言葉がアタマをグルグル回ってます。でも、もし時間を巻き戻せたとしても、やっぱり小太郎さんを選んでたと思うのです。
 もうこの二日は怒号を飛ばしてましたよ。だって小太郎さんがシッコやンコするから片付けてるのに、そこに絡んで噛み付いてくるんだもの、腹立つでしょう?
 花梨もそうだったんですが、どうもビーグルって叱られても叱られてるっていうか怒られてるっていう意識が無いみたい。私のすごい剣幕に一瞬タジタジっとなるんだけど、次の瞬間はケロリンパしちゃってんの。なんだその立ち直りの早さ、っていうより落ち込んですらいないだろ。
 中学生のときに飼ってた雑種犬は私に激しく叱られたあとは1週間くらい近寄らなかったほどなので、私の怒り方が甘いわけじゃないと思う。人間の子供だったらビビってお漏らしすると思うし、ビーグルじゃない犬だったらここまで怒られなくてもダメなことは覚えると思う。
 なのにどうしてビーグルなのか自分でも不思議なんだけど、でもやっぱり次もビーグルがいいと私に思わせる何かがあるんだろうな。花梨もパピーから大人になりたての頃は躾が難しくて悩んでたことを思い出すなぁ。