今日の料理

カニクリームコロッケ


 今日は、カニクリームコロッケにチャレンジです。今まで、まともに揚げ物したことないくせに、手間のかかるコロッケですよ。大丈夫なのか、私。
 もちろん、本を見ながら、まずは最初の難関、ホワイトソース作りです。初心者なので、ごく弱火で、フライパンに溶かしたバターに強力粉を混ぜます。このために、木ベラも買いましたぜ、混ぜ混ぜ。強力粉じゃなくても良いんだろうけど、たまたま参考にした本に、
『強力粉のほうが薄力粉よりコシが強いから、とろみがつきやすい』
と書いてあったので。ここで、しっかり炒めてたら、ホワイトがブラウン気味に…?あわてて次の工程に移ります。ホワイトソース作りで失敗しやすいのが、ダマと思っていたので、牛乳を混ぜるときは慎重に。一旦フライパンを火から下ろして、混ぜ混ぜしながら冷まします。手で触れるくらいになったところで(本には人肌程度とあった)、これまた人肌程度に温めておいた牛乳を少しずつ混ぜます。牛乳・混ぜ混ぜ・牛乳・混ぜ混ぜを繰り返していくと、割とちゃんと均一に混ざっていきます。牛乳が全部入ったところで、またもや弱火にフライパンを戻して、混ぜます。ここでまた焦らずに5分くらい混ぜ混ぜして、粉っぽさをなくすのがコツ、なんだそうです。表面がフツフツしてきたら、ってどのくらいだろう?などと首をかしげながら、適当な頃合に一旦火から下ろします。別の小さいフライパンを出して、またもやバターを溶かして、玉ねぎのみじん切りを炒めます。マッシュルームのスライスを入れます。ここでしっかり水分を飛ばします。カニ缶を空けて、中身をささっとほぐします。おっと、おいしい汁は捨てちゃいけません、汁だけ先に、フライパンに入れて煮詰めるようにして、玉ねぎとマッシュルームに旨みを吸わせます…って、本の中でシェフが言ってました。煮汁が無くなったところで、カニをドーンと投入。ささっと炒め合わせたら、休ませておいたホワイトソース(少し色が肌色気味?)に混ぜ込みます。
 ここらへんで、疲れを感じる私。しかしあと少しだ、頑張れ!ここで、塩とコショウで味を調え、あらかじめ作っておいたユデタマゴのみじん切りを入れて混ぜて、これで中身の完成。これを平べったいお皿とかバットに移して、粗熱を取って冷蔵庫に入れます。ふひー。
 夕食の時間が近づいた頃、おもむろに台所に行って、衣をつけて、いよいよ揚げますよー。ここで怖い失敗は、油の中での爆発です。気をつけよう。柔らかいタネを、油をちょっと塗った手でムニムニと形作り、小麦粉・卵・パン粉の順につけるのは、もはやお馴染みの手順です。でも私は初めて。なぜか、自分の手にも衣がたっぷり付いて、
「自分の指をフライにする気なのか?」
という状態に。材料が4人前なので、全部で8個の俵型(のつもり)コロッケちゃんが出来ました。そのうち半分は、衣がついた状態のまま冷凍庫へ。また会う日までサヨウナラ。新しいガス台は、なんと温度調節もやってくれるボタン付き。なので、油の鍋を火にかけたら、スイッチを170度に合わせてピピっと押して、鼻歌を歌いながら待てばいいのです。わおー、いい時代だわぁ。鼻歌歌いながらも、新聞紙の上にリードクッキングペーパーを用意、無事に揚がったコロッケたちは、ここに乗って余分な油を落とすのであります。いよいよ、適温になりましたぜ、という合図がガスコンロから送られ、左手に網杓子(っていうのかね、フライを引き上げる用のやつね)、右手に菜ばしを持ち、静かにコロッケを油の中に投入です。最初は、コロッケをあまり弄り回してはいけません(って、シェフが本の中で言ってた)。表面から出る泡が落ち着くのを見計らって、菜ばしでそーっとコロリンコロリンと転がしてやります。そして、表面の色が程よくキツネ色になり、コロッケが油の表面に浮かび気味になってきたら、引き上げて、例の控え場所へお連れします。1個が揚がり終わるころに次のコロッケ、と入れていき、ついに4個のコロッケが上がりました。中身は一度火を通しているものの、冷たかったら美味しくないので、一応一個を割ってみて、中もいい感じに熱いのを確認します。うむ、大丈夫そうだ。
 というわけで、何とか無事にカニクリームコロッケが完成しました。母も一緒に食べて、
「まぁ、初心者にしたら上出来なんじゃないの。」
だそうです。めでたし、めでたし。